お知らせ

2024.08.06

当社は、第32回日本乳癌学会学術総会でPark MICEを初実施しました


JCSは、7月11日(木)~13日(土)まで、仙台国際センター/東北大学百周年記念会館/仙台市青葉山公園 仙臺緑彩館で開催された第32回日本乳癌学会学術総会の運営を行い、当社が提供するサービス「Park MICE」を初実施しました。本事業は、観光庁の「R6年度国際会議開催地としての魅力向上実証事業」に採択されています。本稿では現地会場の様子や本総会におけるPark MICEの取り組みをご紹介します。

Park MICEとは

Park MICEは、公園や広場など地域の方々が日常的に使う場所で、地域の方々と共にMICE*1を開催していく取り組みです。地域の方々にMICEを身近に感じて頂くことでシビックプライドを醸成し、MICE参加者は地域との交流を通じて開催地に対する理解を深め、親しみを持つことができます。地域の方々、MICE参加者双方の開催地に対する愛着を深めることができるので、長く住み続ける、また行きたいと印象づけることができ、長期的な地域振興に繋げることができる取り組みです。

*1 MICE:企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称

第32回日本乳癌学会学術総会でのPark MICE実施概要

初開催となる今回は、ライトアップイベントや打ち上げ花火など、仙臺緑彩館の広大な芝生広場を活かした解放感あふれる夏らしい演出のほか、地元の利き酒ブース、仙台七夕にちなんだ和紙アート作り、仙台市指定有形文化財で記念撮影する茶道&和装体験など、開催地仙台ならではのプログラムを実施。空間デザインとライトアップは、当社グループ会社Dorier Japan*2が担当しました。また、市民と学会参加者をつなぐメッセージボードも設置し、双方の交流につなげました。

*2 Dorier Japan(ドリエジャパン):スイスジュネーブに本社を構えるオーディオビジュアルテクノロジーとイベントデザインのリーディングカンパニーであるDorier Groupの日本支社

コンテンツの特徴と内容

非日常を味わえる空間づくり

今回のPark MICEのメインコンテンツである懇親会。会場は、青葉山公園内にある仙臺緑彩館の立地を活かした、広大な芝生広場で開催しました。会場にはピンクリボンをモチーフにしたオブジェやステージを設置し、ステージではジャズバンドによるミニコンサートも開催しました。このほか仙台七夕や伊達政宗公など、仙台にちなんだコンテンツを使ったライトアップや、夏の夜空を彩る打ち上げ花火も実施しました。市民ボランティアが接遇する「県内酒造の日本酒利き酒ブース」では宮城県内の酒造メーカーが作る24種類の日本酒を提供。ブースには絶えることなく人の列が続きました。
また会期中は、屋外テラスもある宮城県産の間伐材を利用したカフェスペースに8種類の仙台名菓を揃えたホスピタリティラウンジを設置し、仙台ならではのおもてなし空間を作り出しました。

市民交流型 文化体験プログラム

市民ボランティアが講師となり、学会参加者の方にも市民の方にも楽しんでいただける、文化体験プログラムを実施。プログラムでは扇子や提灯作りなど、日本文化を楽しめる作品を作りました。また茶道&和装体験では、庭園を見渡せる仙臺緑彩館の和室で和装の着付けと薄茶をたてる茶道体験を行った後、仙台市指定有形文化財の残月亭で記念撮影を行い、海外からの参加者にも日本文化を楽しんでいただきました。

学会参加者と市民の交流

市民ボランティアが制作したピンクリボンをモチーフにしたフラワーアート作品展示と、市民や患者さんから医療従事者へ、普段は伝えられない感謝の気持ちや、仙台来訪の歓迎メッセージを届ける「おもてなしメッセージ」展を実施。メッセージボートは「皆さんに感謝と敬意の気持ちでいっぱいです」、「大変な中、いつも笑顔で頑張ってくれてありがとうございます」「ようこそ仙台へ!」など多くのメッセージで埋め尽くされました。

主催者コメント

第32回日本乳癌学会学術総会会長
石田孝宣先生(東北大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学分野)

前回、2011年に仙台で日本乳癌学会学術総会が開催された時は、東日本大震災の影響を受けながらも多くの参加者に支えられ、東北の復興に大きな力添えをいただきました。今回、再び仙台での開催が決定し、全国の皆様に復興した仙台を見ていただきたいという思いで準備を進めてまいりました。 青葉山公園 仙臺緑彩館での全員懇親会は、非常に広い屋外スペースかつ快適な空間で行われ、海外からの多くの参加者にも日本文化を楽しんでいただける場となりました。天気にも恵まれ、新しい施設でこのようなイベントができたことを大変うれしく思っています。また、室内の展示スペースでは乳がん検診に関する啓発用ビデオを上映し、市民の皆様に乳がんの現状と検診の重要性を知っていただく機会となったかと思います。

今後の展望

JCSは、今後もPark MICEの取り組みを青葉山公園 仙臺緑彩館で広めていくと同時に、当社が運営や指定管理を務める他地域の施設でもPark MICEの取り組みを拡大し、地域振興に貢献してまいります。

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