2021.03.22
コロナ禍初の大規模国際会議「京都コングレス」の運営全般を担当
国連主催の第14回国際連合犯罪防止刑事司法会議(以下、京都コングレス)が、3月7日(日)から12日(金)の6日間、国立京都国際会館で開催されました。
コロナ禍においては国内初の大規模国際会議となり、閣僚級の代表団や国連職員を含む、152カ国、約5,600人が参加しました。本会は現地とオンラインを組み合わせたハイブリッドの形式で実施し、JCSは会場設営、運営、同時通訳、送迎輸送、サイドイベント、展示など業務全般を担当しました。
参加された方々及び関係各位のご協力に心より御礼申し上げます。
観光庁のプレスリリースで本会議が紹介されました
感染症対策を最優先し、安全・安心の確保を徹底
海外からの参加者には事前にPCR検査を受けていただき、京都滞在中には厳格な行動制限をお願いしました。各会場では「入場数制限」を設け、会場の席に座った参加者の記録を取り、会場ごとの滞在人数と滞在時間を管理できるようにしました。
入場時には、サーモグラフィー検査で発熱を探知可能にし、人との間隔を空ける際は、UN基準のソーシャル・ディスタンス(2メートル)を厳密に遵守して参加者とスタッフの安全・安心を徹底。来場者はFFP2認証の高性能マスクを着用し、人と人との接触時における感染リスクに配慮しました。
会場内にはPCR検査が行える「特設クリニック」を開設し、医師と看護師が常駐。参加者を対象にワンストップな医療サービスを提供する等、万全の受け入れ態勢を整えました。
オンライン参加者に対応した、バーチャルイベント
オンライン経由の登録者数は、各国を含めて約2,200名を記録。現地会場まで足を運べなかった参加者に対しては、バーチャル空間で全体会合やワークショップの様子が視聴できる「オンラインポータル」を用意しました。このポータル内にある「Japan’s Ancillary Meetings」ページでは、サイドイベントのプログラム、講演者情報、講演の様子、講演資料が閲覧できます。
主催者は、リアルタイムのライブ配信と時差等を考慮したオンデマンド配信を自由にカスタマイズできる“プラットフォーム”を活用することで、目的に応じたプログラム進行が可能になります。JCSは、この仕組みを活用して「バーチャル展示会」の空間もオンライン上で構築。5つの「Exhibition Hall」から自由にオンライン展示ブースへ移動できる仕組みをつくり、出展者の動画・資料の閲覧だけでなく、チャット対話ができる環境を整えました。
参加者同士が交流できる「チャットラウンジ」は、思いがけない出会いにより、イノベーションの創出に期待できる新しいハイブリッドイベントの形です。
京都コングレス「現地開催」の様子
京都コングレスについて
第14回国際連合犯罪防止刑事司法会議「京都コングレス」は、5年に一度開催される国連最大の大規模国際会議です。1955年の第1回目を皮切りに、国連により世界各国で開かれています。過去、日本では1970年に開催されたので、今回の京都コングレスはおよそ50年ぶりの日本開催になります。各国が安全な世界を目指して協働することを目的に開催しています。犯罪防止・刑事司法分野の専門家が、世界の犯罪防止・刑事司法分野の諸課題について議論し、その知見を共有してコミュニケーションを図りながら、国際協力を促進しています。
参加者数 / 期間 | 約5,600名 / 2021年3月7日~12日(6日間) |
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会場 | 国立京都国際会館 |