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2021.06.21

59年の歴史で初オンライン!関西の経営者が集う「関西財界セミナー」の内幕に迫る


関西の企業経営者が一堂に介し、国・地域・企業経営のあり方を議論する「関西財界セミナー」の歴史は、1963年にさかのぼります。2021年2月4日に第59回を迎えましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の情勢を踏まえ、初となるオンラインで開催。JCSは、本セミナーのライブ映像配信に関わる準備・運営等の業務全般を担当しました。

今年のテーマ「危機を乗り越えて創る未来~関西の底力を発揮するとき~」

関西財界セミナーは、(一社)関西経済同友会と(公社)関西経済連合会の2団体が共催しています。セミナーの参加者は、企業経営者のみならず、外国公館や大学、自治体など幅広く、その時々の社会経済の課題をテーマに議論を行います。例年は2日間に渡って国立京都国際会館で開催していましたが、今回は1日開催となるオンライン用のプログラムで進行し、国内外から500名を超える参加者がオンライン上に集いました。午前は主催者による「問題提起」と「基調講演」、午後は6つの議題に分かれた「分科会」を実施し、参加者一同はインターネットを通じて議論を深めました。

オンライン開催した拠点会場の様子(今回)
オンライン開催した拠点会場の様子(今回)
リアル開催した京都国際会館の様子(例年)

オンライン開催の利点とは、共催2団体の声

公益社団法人 関西経済連合会 総務部長
三村典子 様


関西経済連合会は、分科会のうち「これからの国と地方のあり方を考える」、「ニューノーマルにおける働き方の質の変革」、「With/Afterコロナ時代の集客・誘客戦略」をテーマとする3つを担当しました。

最初のテーマ「これからの国と地方のあり方を考える」は“地方分権”を主題にしてまして、関経連が創立時から取組み、何度も取り上げているテーマです。オンラインでも議論が大いに盛り上がったのは嬉しかったです。オンラインという新しい手法を使うことによって途切れることなく関西財界セミナーを開催できたのは、とても喜ばしいことです。参加者の皆様から「今回も参加できてよかった。オンラインという特殊な環境でも、関西財界セミナーは開催できるんだ!」という声を頂いた時は、新しいやり方に挑戦して良かったと思いました。オンラインは遠隔地の方でも参加できるため、海外在住の人が参加できる選択肢が増えたのは、新しい発見でした。

一般社団法人 関西経済同友会 企画調査部長
與口修 様


関西経済同友会は、分科会のうち「コロナ共存下での国際社会と経済政策」、「日本の創造的復興~Green/Digital Recovery~」、「われわれは変われるのか?~コロナ禍のBefore/After~」をテーマとする3つを担当しました。

私たちは、その年ごとに重視すべきテーマを掲げることが多いです。今回、オンライン開催したことで面白かったのが、台湾やシリコンバレー等、海外からリモート参加する人がいたことですね。例年にはない視点からも議論を深めることができました。特に、昨今よく議題に挙がる「デジタル化」については、コロナ禍の今だからこそ、浮き彫りになった課題に決着をつける時なんだ!と、分科会を通して熱量がひしひしと感じ取れました。これまでは、荘厳な雰囲気がある「京都国際会館」で開催してきましたが、オンラインだと議論に参加しやすいのでしょうか、ベンチャー企業の発言が多かったのは印象的でした。

得られた「気づき」と、オンラインの
「可能性」

オンライン開催の感触について、2つの共催団体を取材して見えてきたこと。それは、両者のコメントに共通していた2つの要素「海外からの新たな参加者」と「熱量を保って議論できた」という手応えです。インターネットを通じて実現した、これまで招聘が叶わなかった海外参加者との熱い議論は、オンラインイベントならではの特徴といえます。開催後のアンケート結果からは、「オンラインなので、リラックスできる環境で議論に臨めた」という好意的な声を多く拝見することができました。

JCSは、オンライン経由で配信する「ライブ映像」の撮影機材の設営と、それに伴う配信会場の運営全般を担当しました。関西財界セミナーは、参加者が「聴講」することよりも「ディスカッション」に参加してもらうことを大切にしています。今回の開催では、それが実現できるかが共催者の課題になっていましたが、議論は盛り上がりを見せ、無事に終了することができました。今後ともJCSは、お客様の新たな挑戦をサポートしてまいります。

  • 写真左から、関西経済同友会 冨田様・與口様、関西経済連合会 三村様・半田様 写真左から、関西経済同友会 冨田様・與口様、関西経済連合会 三村様・半田様

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