2024.11.20
44年ぶりの日本開催。「第27回国際昆虫学会議(ICE2024 Kyoto)」の運営を担当
第27回国際昆虫学会議組織委員会(日本昆虫科学連合)と日本学術会議は、2024年8 月25日(日)から8月30日(金)の6日間、京都市で「第27回国際昆虫学会議(ICE2024 Kyoto)」を開催しました。本会議は、昆虫学全般にわたる最も包括的な国際会議で、82か国・地域から4,000名以上(一般参加者を含む)が参加。4年に一度開かれることから昆虫学者のオリンピックとも言われ、世界中の昆虫学者が一堂に会する本会議の運営全般を、JCSは担当しました。
本会議では「New Discoveries through Consilience」をメインテーマに、200を超えるセッションが行われました。8月25日(日)の開会式には秋篠宮皇嗣同妃両殿下がご臨席されました。
市民プログラムでは、どなたでもご参加いただける講座や、小中高生のポスター発表、顕微鏡を使った昆虫観察を通じて小中学生が海外の研究者と交流するイベントも実施しました。市民の方々には昆虫学の魅力を感じてもらうとともに、生物多様性保全の重要性などに関する理解を深めてもらうことができました。また、これらはすべて英語による講演であったため、日英同時通訳を導入しました。
会場内には日本全国に生息する昆虫フィギュアのカプセルトイや、生きた昆虫と触れ合えるコーナー、昆虫グッズの販売所を設置し、参加者に昆虫を身近に感じてもらえる取り組みを行いました。また、書道や折り紙の体験コーナーや、花火や和太鼓といったアトラクションも行い、海外からの参加者に日本の伝統文化を体験していただきました。
当日は、参加者同士のネットワーキングを活発化させる機能を備えた、独自開発の交流促進アプリ「Consilience App」が導入されました。また、性別の制限なく利用できるトイレや、全講演会場に聴覚障害のある方を対象にした専用の音声回線を用意するなど、アクセシビリティ面に配慮した運営を実施しました。
「第27回国際昆虫学会議(ICE2024)」に参加された方々と関係各位のご協力に心より感謝申し上げます。JCSは今後も、半世紀にわたる国際会議運営の実績で蓄積したノウハウで、お客様の会議の成功を支援してまいります。