2025.01.31
東京サステナブルMICEショーケースの様子をレポート
公益財団法人 東京観光財団(以下 TCVB)主催の東京サステナブル MICEショーケースが 12月17日(火)に赤坂インターシティコンファレンスで開催されました。
世界的にサステナビリティへの意識が高まる中、MICE 分野でも主催者が開催都市を選定する際に、その都市のサステナビリティへの取り組みが重要な要素となる傾向が見られます。しかし、現場の運営においては、断片的な対応に留まるケースも少なからずあり、こうした課題を踏まえ、「ここまでできるサステナブルなMICE」をテーマに掲げ、今回のイベントが開催されました。当社は、本イベントの企画、運営を担当しました。
本イベントでは、サステナビリティ先進都市のコペンハーゲンにおけるサステナブル MICE の取り組みに関する基調講演が行われたほか、当社社員の営業企画室 グローバル・ゴール推進リーダー松原がモデレーターを務めるパネルディスカッションも実施されました。また、ネットワーキングセッションでは、持続可能性に配慮した食事が提供され、参加者同士の交流が深められました。
本稿では、会場の様子や本イベントにおけるサステナビリティの取り組みを一部ご紹介いたします。
本イベントでは、サステナブルなMICE開催における方針「Action14」を主催者の方針の一例として提示し、それに基づいた取り組みを実施しました。
Action14は、サーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル、多様性、コミュニティの4つの柱で構成。当日は4つの柱と、Action14の一つ一つの活動を連携させた取り組みを紹介しました。
①サーキュラーエコノミー
②カーボンニュートラル
③多様性
④コミュニティ
主催者のコメント
公益財団法人 東京観光財団(TCVB)
コンベンション事業部 名取様
これまでもTCVBでは、サステナブルなMICEを推進するため、主催者向けサポートデスクの設置やガイドラインの策定に取り組んでまいりました。しかし、具体的に「何ができるのか」を実際に体験いただくことの必要性を改めて認識し、今回のイベント企画に至りました。
2024年4月頃より準備を開始しました。初の試みとなるため、コンセプトの検討から見せ方に至るまで、すべてを一から構築しました。本日、無事に開催することができ、参加者の皆様から「実際に活用したい事業者を見つけた」「ビーガン食が美味しかった」といったポジティブなフィードバックをいただけたことを大変嬉しく思っております。
サプライヤーのコメント
株式会社CRAZY KITCHEN
代表取締役社長 土屋 杏理様
本イベントのケータリングを担当させていただきました。
廃棄されてしまうことの多い規格外野菜や ASC認証*を取得した魚を活用し、持続可能性に配慮したケータリングを提供しております。
今回は、Action14 の「多様性:食に関する制限、宗教的慣習への配慮」に基づき、ヴィーガン食を中心としたメニューと、地産地消の観点から東京産のドリンクをご用意いたしました。
さらに、言語に依存せずにアレルギー成分を認識できるマーク表示を採用したほか、リサイクルステーションの設置を通じてゴミ削減にも取り組みました。
*ASC認証(Aquaculture Stewardship Council認証):水産養殖管理協議会(ASC)が運営する養殖水産物に対する国際的な認証制度。環境や社会への影響を最小限に抑えた責任ある養殖業で生産された水産物に認められる。
JCSは、2012年 8月に日本初となる「ISO20121(イベント・サステナビリティ認証)」を取得*1しました。私達はコンベンション業界のリーディングカンパニーとしてサステナブル・コンベンション®*2を掲げ、パートナー企業との共創を通じて、イベント価値の向上および持続可能なMICEの実現に取り組んでまいります。
*1 認証登録範囲:JCSが提供するコンベンションに関連するイベント・マネジメント
*2「サステナブル・コンベンション」は、日本コンベンションサービス(株)の登録商標