コラム

2021.10.12

【SEO対策にも】字幕の付け方を伝授!映像翻訳会社がコツを解説


新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインでの大規模な会議やイベントの開催が増加しています。またYouTubeなどのSNSの普及により、動画の需要も急増しています。このような状況を背景に、視聴者の理解をより深めたい、英語の講演を日本人が視聴するので日本語の字幕を付けたい、といった要望が増え、字幕作成の需要も急増しています。

ここでは字幕の付け方のコツと、検索上位に表示させるSEO対策を、映像翻訳を数多く手がけるJCSが解説します。

YouTube上で字幕を付ける

YouTubeには字幕の付いている動画が多くあります。動画の字幕は、投稿者がアップロード時、もしくはアップロード後に、YouTube上から設定・編集することができます。視聴者は、字幕のオン・オフを動画視聴時に設定できます。
以下では、動画の投稿者がYouTube上で字幕を付ける方法を、2つご紹介します。

動画の管理ページから字幕を付ける

1つ目の方法は、YouTubeの管理ページから字幕を付ける方法です。手順は以下の通りです。

  1. YouTube Studioにログイン
  2. 左側のメニューから [字幕] を選択
  3. 編集する動画を選択
  4. [言語を追加] をクリックし、言語を選択
  5. [字幕] 列にある [追加] をクリック
  6. [手動で入力] をクリック
  7. 右側にタイムコードが「0:00:00」と表示されるので、音声に合わせて調整する
  8. 動画を見ながら自ら文字を入力し字幕を作成

既存の字幕ファイルをアップロードする

2つ目は、字幕化したい言語のスクリプトを、YouTubeでサポートされているファイル形式(※1)でアップロードする方法です。
※1 YouTubeでサポートされているファイル形式:srt、sbv、mpsub、vttなど

1~5 の手順は上記「動画の管理ページから字幕を付ける」方法と同じ

  1. [ファイルをアップロード] を選択
  2. [タイムコードあり] または [タイムコードなし] を選択して [続行] をクリック
  3. アップロードする字幕ファイルを選択する
  4. [保存] を選択

動画編集ソフトを使用して字幕を付ける

少し難易度は上がりますが、動画編集ソフトを使用して字幕を付けることができます。ソフトからエクスポートした字幕付きの動画を、YouTubeやSNS等にそのままアップすることも可能です。以下、主なソフトをご紹介します。

Adobe Premiere Proを使用する

Adobe のPremiere Proは、映像編集を生業としているプロの間で主流の動画編集ソフトです。字幕の付与だけでなく、エフェクトやアニメーション、音楽などを使用して好みの映像に編集することができます。
Adobeの公式ページで、テキストの挿入方法を動画で分かりやすく説明しているので、実際の使い方については下記をご参照ください。

PowerDirector 365を使用する

PowerDirector 365も人気の高いソフトで、公式サイトでは「6 年連続 “国内販売シェアNo.1” 動画編集ソフト」とうたっています。AdobeのPremiere Proより初心者向けで使いやすく、機能も十分に揃っています。初めて字幕を付ける方には最適なソフトです。実際の字幕の付け方は、下記の公式ページをご参照ください。

SEO対策になる字幕の付け方とは?

さて、これまで様々な字幕の付け方を紹介してきましたが、SEO対策の観点からみると、どの方法が最適なのでしょうか。SEOを考慮した字幕付き動画を運用するためには、動画を正しくアップロードする必要があります。

字幕ファイルをアップロードし、テキストとして文字認識させる

SEO対策には、先ほど紹介した「既存の字幕ファイルをアップロードする」方法が有効です。
YouTubeやGoogleにおける検索エンジンは、動画のタイトル、概要、タグ、そして字幕といった文字情報を認識し、検索順位を決めています。動画編集ソフトなどを使用して字幕を付けた字幕付きの動画だと、文字認識されません。そのため、字幕と動画を分けて、字幕の文字情報をGoogleなどに認識させる必要があります。

字幕ファイルをアップロードすれば文字情報が認識されるため、検索順位の向上が狙えるSEO対策ができます。

多言語の字幕挿入で動画をグローバル化!より多くの人に発信

多言語の翻訳原稿が準備できると、様々な言語で字幕を付けることができます。多言語で字幕を付けると、外資系の企業や海外にいる視聴者が動画を見る機会がぐんと増えるので、より多くの人に動画を発信できるようになります。

多言語字幕を挿入する目的

多言語字幕を挿入する目的の一つは「海外の潜在顧客を引き出す」ことです。アップロードした動画が日本語でも、多言語の字幕を付けると、海外の視聴者が自分の言語で動画を視聴できるようになります。それにより、さらに理解を深め、より強く興味を引き出すことができます。

たとえばインバウンド事業では、外国人が、訪日前に字幕のついた「観光客向けの動画」を見ることで、来日したらどこに行くか、何をするか、何を食べるか等、母国語で情報収集ができるので、満足度の高い観光旅行を楽しむことができます。

多言語字幕を挿入する方法

多言語の字幕を挿入する方法は、2つあります。

YouTubeなどの自動翻訳機能を使用する

現在YouTubeは100カ国以上、80言語に対応しているため、ほとんどの言語を自動で翻訳することができます。
多言語字幕の設定方法は、前述した「動画の管理ページから自ら字幕を付ける」のステップ5までは同じ方法で、その後に [自動翻訳] を選択し、翻訳したい言語を選ぶだけです。ただし、この自動翻訳機能が使用できるのは、動画の元言語の字幕がすでについている場合のみのため、予め字幕を作成またはアップロードする必要があります。

自動翻訳は無料で簡単にできるというメリットがありますが、高い精度が保証されているわけではないため、誤訳や訳抜けなどが起きる可能性があるのも事実です。企業PR動画などの場合、字幕のクオリティが低いと信頼を失うリスクがあるので、注意が必要です。

翻訳会社に委託する

クオリティの高い多言語字幕をつけたい場合は、プロの翻訳会社に一括で依頼するのも選択肢の一つです。翻訳会社に委託するメリットは次の通りです。

翻訳会社に一括で委託するメリット

翻訳会社に依頼すると一定のクオリティで翻訳が仕上げられるだけでなく、会社によっては翻訳~字幕ファイルの作成まで一括で対応しているので、煩雑な作業を減らすことができます。訳出時に使いたい単語や納品形態の希望があれば訳出の指定できるため、依頼者は修正の必要がなく、納品される字幕ファイルをYouTubeにアップするだけで簡単に動画に字幕を付けることができます。

日本コンベンションサービス(JCS)には、字幕専門の翻訳者が多数在籍しており、高品質な翻訳サービスを提供しています。お客様のご要望に合わせて、カスタマイズ提案を行っていますので、字幕作成をご検討の場合はお気軽にお問い合わせください。ご相談、お見積は無料です。
以下のページで事例と料金例を紹介しています。

また、字幕の活用に関する資料を無償で配布しています。字幕の理解を深める材料として、ぜひご活用ください。

まとめ

字幕作成方法の紹介やSEO対策に役立つ字幕表示方法などをご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。字幕の付け方には様々な方法があり、選択した方法により品質やコストなどが大幅に変わってきます。目的にあった最適な方法を選び、上手に字幕を活用しましょう。

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