2018.12.25
西尾レントオール様「ホスピタリティ・プログラム」の活用事例
日本では大型スポーツイベントの開催を2019年と2020年に控え、スポーツを「する」「観る」という従来の側面だけではなく、ボランティアに代表されるスポーツを「支える」という面にも注目が集まっています。
FIFAワールドカップホスピタリティ・プログラムのコラム第3弾は、大型スポーツイベントには欠かすことのできない大型テントから展示会等で使用する器具備品までをレンタルする「総合レンタル企業」である西尾レントオール株式会社様にご参加されたご感想をお伺いしました。日本でこれから整備が進むホスピタリティ・プログラムをスポーツを「支える」プロはどのように見たのでしょうか。2020プロジェクト営業部の担当課長、青谷(あおや)様にインタビューをさせていただきました。
西尾レントオール様の概要を教えてください
当社は1965年に道路舗装のレンタルを開始し、現在は建設現場向け機械及びイベント会場用品の総合レンタル業を主力事業としています。1990年代後半よりM&Aを積極的に展開し、現在「NISHIOグループ」は国内14社、海外9社のグループ会社にて年商1200億と推移しています。スポーツイベント分野では、国体・インターハイなどの官公庁主催のものから、F1レース・マラソン大会・プロリーグ(バスケット・卓球など)など民間企業団体主催のものまで、大型テントや床材などの「総合レンタル」でご協力しています。
今回は、2019年以降に日本で開催される大型スポーツイベントにおいて業務を拡大するためにも、FIFAワールドカップのホスピタリティ・プログラムを視察することとなりました。
実際にホスピタリティ・プログラムを体験された感想は?
これまで数多くのスポーツイベントに関わってまいりましたが、ホスピタリティ・プログラムは、今回のFIFAワールドカップロシア2018で初めて体験しました。
試合の3時間前にスタジアム敷地内にあるホスピタリティ・ビレッジに入りましたが、日本国内では体験したことのない規模に驚きました。ホスピタリティ・ビレッジには飲食ブース、休憩スペースなどがスタジアムの敷地とは思えないほど広々と配置されていて、ビジネスクラスに搭乗しているような「特別な時間」を過ごせるような演出になっていました。また同行者と自然と会話が盛り上がるように空間が設計されていると感じ、大変参考になりました。観戦席は選手の息づかいが聞こえるようなピッチに近い位置にあり、8万人の歓声が地響きのようにうねり、「至福の空間」を体験させていただきました。
ホスピタリティ・プログラムは日本でブームになるでしょうか?
日本におけるホスピタリティ・プログラムで思いつくのが、プロゴルフ界でスポンサー向けのホスピタリティ施設です。当社もお手伝いさせていただいておりました。
最近ではプロ野球界で東北楽天ゴールデンイーグルスを皮切りに広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズがVIPラウンジをはじめとする球場のテーマパーク化により観客動員数と満足度の向上を図るなど、日本でも少しずつスポーツイベントでのホスピタリティが進んでいるように感じます。当社も会場内でのホスピタリティ施設や会場周辺の期間限定の飲食施設や体験型テーマパークなど「特別な空間」の設置に積極的に取り組みたいと思います。
私もこれまでスポーツ観戦を通じて新しい仲間が出来た経験がありますが、スポーツ観戦は良いコミュニケーションツールです。ホスピタリティ・プログラムであれば取引先を招待して至福の空間で「特別な時間」を共有し、ビジネスに活かすこともできると思います。日本でも野球以外のほかのスポーツにもホスピタリティ・プログラムが広がっていくことも期待しています。
貴社のスポーツビジネスの今後の展開を教えてください
2019年~2020年に開催される大型スポーツイベントにてさらにお役に立てるよう、昨年総勢20名のスポーツイベント専用営業部を設立しました。まずは、世界標準の商品の導入と既存施設のレンタル商品を充実させたいと思っています。また、すでに先行している建設系レンタル部門に続き海外展開も視野に入れ、人材育成にも積極的に取り組んでまいります。
今回のホスピタリティ・プログラムは入社6年目の中堅社員を含めた2名で参加しましたが、特に若手社員にはいろいろな刺激を受けさせたいと思っています。今回は世界レベルのホスピタリティを体験し、2019年以降に日本で開催される大型スポーツイベントにおいて当社が活躍できると強く感じました。まさかこんなものまで!と思われる商品とシステムも積極的に取り入れながら「レンタルで切り開く空間ビジネス」を目指して行くつもりです。
編集後記
今回のFIFAワールドカップロシア2018には、西尾レントオール様のように、日本で開催されるスポーツイベントのホスピタリティ・プログラムの準備のためのお客様が沢山いらっしゃいました。「至福の空間」と「特別な時間」というこれまでのスポーツ観戦のイメージとはかけ離れたホスピタリティ・プログラムが日本で体験できるまであと少しです。当社は今後もホスピタリティ・プログラムのビジネス活用をお手伝いさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。
Written by 長門 亜希子
日本コンベンションサービス株式会社
営業企画室
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ホスピタリティ・プログラム
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