コラム

2019.08.28

「その言葉が私の原動力に!」通訳コーディネーター:三澤の体験と心得


最前線の“現場”で働くJCS社員と、そのプロフェッショナリズムに迫る「ひと・フィーチャー企画」の第1弾。今回は通訳コーディネーターの三澤春花。前職の経験が現在も活きており、お客様から言われた「他の業務に集中できた。」という言葉は、一体何を意味するのか?その真相を探ってみました。

ウエディングと通訳の共通点

三澤 以前はウェディングプランナーとして、結婚式を総合的にプロディースしていました。ゼロから提案することもあれば、お客様がすでに考えたプランを一緒にカタチにすることもあります。そのような経験から、「人と人とのコミュニケーションによって生まれる信頼関係」に大きなやりがいを感じていました。

そして現在は、通訳を必要としているお客様に対して、言葉の壁を超えるためのお手伝い(通訳コーディネーター)をしています。「結婚式」と「通訳を必要とする機会」の両方に共通しているのが、“お客様にとって、その場は一生に一度の場になるかもしれない”という事です。そんな大切な機会に、どれだけたくさん喜んでもらえるか?と自然に考えられるこの仕事は、これまでの私の経験が活きていると思っています。

お客様が「他の業務に集中できた。」と語ってくれた真意

三澤 通訳サービスを必要としているお客様は、通訳以外のことも気を配らないといけないケースが多いです。例えば、海外から訪れるゲストのケアだけでも、来日のスケジュール調整やホテルの手配、打ち合わせなど、詳細な項目を挙げたらかなりの数になります。お客様の視点で「通訳」は、会議やイベントを成功させる要素の1つに過ぎません。

一方で、言葉が通じなければコミュニケーションは成り立たず、大事な商談が成立しないという課題を抱えているのも事実です。そのため、初めて通訳サービスを利用されるお客様には、直接ご意向を伺いつつ、不安を感じさせないヒアリングを慎重に行っています。ご要望に応じて、密に連絡を取り合うこともあれば、書面の情報を元にお客様に寄り添ったソリューションを考案することもあります。

このようなお客様ファーストで接してきた結果、嬉しい言葉を頂きました。「三澤さんに通訳者の手配をお願いしたことで、他の業務に集中することができた。会議の成功はもちろん、通訳者を手配するまでの段取りも含め、とても満足している。」とコメントを頂戴した時は、胸が熱くなりました。言語をサポートするコーディネーターの必要性を強く実感し、感謝の想いが溢れたのを今でも覚えています。

通訳コーディネーター:三澤の心得

三澤 なぜ「通訳を手配する仕事」が世の中で必要とされているのか、その理由をしっかり考え、自分ができることを追求し続けることが、通訳コーディネーターとして前進していく重要なマインドだと感じています。

例えば、プロの通訳者ではない語学堪能な人が通訳を担当するケースもありますが、もしかしたらその人は会議中に「別のやるべきこと」があったかもしれません。お客様の「有限な時間」を確保し、クライアントの「業種・分野にマッチした通訳者」を派遣することで、お客様の生産性を高めるサポートができると確信しています。また、部署内でのコミュニケーションは、一人ひとりの通訳コーディネーターが異なるお客様を担当しているため、ノウハウ(喜んでもらえた出来事、成功談など)に直結した話題が豊富なんです。そこで私が導いた一つの答えが、以下の一文です。

通訳者とお客様の間にコーディネーターが「あえて」関わることで、お客様の「手間」を「価値」に変え、お客様の「有益な時間」をつくり出し、皆を「ハッピー」にする。これが私のポリシーです!

社員プロフィール

日本コンベンションサービス株式会社
通訳部 コーディネーター
三澤 春花

JCS入社以来、一貫して通訳コーディネーターとして従事。語学力を活かし、海外クライアントとの折衝も担当。お客様に対しては、欠かすことのできない存在になることを心がけている。

※本稿に記載している情報は執筆時点のものです。
 

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