2021.08.25
主催者の思いを「映像」で届け、5,200名参加のオンライン学術集会を盛り上げる!
主催者 | 公立刈田綜合病院 |
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名称 | 第29回日本心血管インターベンション治療学会;CVIT2020 :オンライン開催 |
参加者数 / 期間 | 約5,200名 / 2021年2月18日~21日(4日間) |
主催者のコメント
公立刈田綜合病院 循環器科
会長 片平 美明 先生
本会のテーマは「すべては患者さんのために ~東北からのメッセージ~」です。2011年、東日本大震災の時、東北以外の地域で従事される先生方が、東北の地まで足を運んで助けに来てくださいました。本学会はその御礼を改めて申し上げる場でもございます。
CVIT2020では、特に「映像コンテンツの制作」に力を入れました。Web会議が主流になった今だからこそ、コンテンツそのものに魅力がないと、伝えたいことが伝わらないと感じていたからです。そこで映像では、私がインタビューアーとなり、「震災当時にご協力いただいた方々への感謝を、東北の先生がひとつとなって伝えたい。」という思いを形にする内容にしました。ご出演された先生の声を1本のストーリーにしたことで、「東北が一丸となったメッセージ」を参加者の皆さまに届けることができました。インタビューの最中に目頭が熱くなることもあり、長時間の撮影ではありましたが、思い出深いものになりました。学会の事務局員からは「映像を見ると、うるっときます」と言われ、改めて映像を制作して良かったと思います。
仙台から最大10チャンネル配信し、参加者数は5,200名を超える
第29回日本心血管インターベンション治療学会(以下、CVIT2020)は、2021年2月18日(木)~21日の4日間、初となるオンライン形式で開催。JCSは同時通訳を含め運営全般を担当しました。
会期中は、最大10チャンネルの規模で「ライブ配信」を実施。動画を活用する発表者が多かったので、事前に撮影した動画を視聴できる「オンデマンド配信」も対応しました。海外からの発表者に対しては、Web会議システムと遠隔同時通訳システム(RSI)を連携させて、英語から日本語へのシームレスな同時通訳を可能にしました。このRSIを導入することで、スマートフォンで高品質な通訳音声を聞くことができます。このように、オンライン環境に適した開催形態を追求した結果、参加者数は約5,200名を記録しました。
リアルな体験を追求した「バーチャル展示会」
オンラインで参加できる「バーチャル展示会」を設計しました。バーチャル展示会への参加経験の有無に関わらず、どの参加者にも使いやすいようエントランスとフロアマップのユーザビリティは多角的な視点で追求。参加者自身が今どこにいるか、簡単に認識できる環境を用意しました。バーチャル空間の企業ブースではPDF資料やPR動画を紹介し、あたかも自分が展示会場にいるような臨場感を演出しました。スタンプラリーや来場者アンケートも拡張機能として実装。アンケートの回答率を高めるため、回答者の中から抽選で福島関連のハンカチや木綿バッグをプレゼントしました。
主催者の思いを叶える「映像コンテンツ」
CVIT2020の開催にあたり、3種類の映像「プロモーションビデオ(ロングバージョン、ショートバージョン)」と「メイキングビデオ」を制作しました。
プロモーションビデオ
主催者は「誰か一人が主役ではなく、一緒になって映像作品を作り、それを東北の地から"感謝のメッセージ"として発信したい。」という思いを持っていました。そこで当社は、感謝のメッセージはやはり当事者の話が最も誠実でふさわしい表現になると考え、インタビューを軸とした構成を企画。19名のCVIT2020世話人の先生方全員に取材を行い、それぞれの声を日常の臨床風景とあわせて一つの文脈にまとめ、物語性のある映像作品をプロデュースしました。
メイキングビデオ
新型コロナウイルス蔓延による開催延期に伴って、制作することが決まりました。東日本大震災による津波から避難してきた児童・住民の命を守った「仙台市立荒浜小学校」の前で撮影した主催者メッセージに加え、プロモーションビデオ撮影の裏側、そして19名の先生による直筆メッセージのパネルを紹介しました。
主催者の要望を叶え、さらなる価値向上を
新型コロナウイルスの収束が見えない中、現地開催が難しい状況が続いています。そんな中、JCSは主催者の「思い」に対してこれまで以上に向き合い、さらなる価値向上に繋がる企画を追求しています。海外参加者に対応した「遠隔同時通訳システム(RSI)」や、オンラインイベントの価値を高める「バーチャル展示」「映像コンテンツ制作」など、これまでの会議運営を超えたソリューション提供にも注力しています。今後ともJCSは、主催者に満足していただけるコンベンションを実現してまいります。
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