2020.10.08
ハイブリッド学術総会を金沢で開催!約5,000名が現地とオンラインから参加
主催者 | 金沢大学 脳神経外科 |
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開催内容 | 第40回日本脳神経外科コングレス総会 (JCNS2020):ハイブリッド開催 |
参加人数 / 期間 | 約5,000名 / 2020年8月9日~12日(4日間) |
主催者のコメント
金沢大学医薬保健研究域医学系
脳・脊髄機能制御学(脳神経外科) 教授
会長 中田 光俊 先生
完全オンラインではなく、現地とWebを融合したハイブリッド開催を決断した背景ですが、「知識習得」と「人的交流」の両方を重視したためです。Webを活用することで、知識習得は十分可能と認識しており、今回場所を問わずに領域講習単位を取得できる利点は画期的でした。会場参加よりもWeb参加の方がスライド資料が見やすい点も評価できました。
人的交流は、Webのシステムだけでは十分でないと考えていましたので、現地参加の余地も残し、学会員の交流機会を考慮しました。尚、Web配信のトラブルはゼロではなく、ハイブリッド開催の難しさを再認識することになりましたが、想定範囲内でした。さいわい、閉会式を終えて3週間経過した時点では学会関連の新型コロナウィルスの感染者はゼロでした。感染拡⼤防⽌のガイドラインに沿った対応策による成果が見られ、無事に閉会を迎えられたことを大変嬉しく思っております。
バーチャル会場の「ライブ配信」で
最大2,800名が同時視聴
大阪国際会議場を舞台に2020年5月開催を予定していた「第40回日本脳神経外科コングレス総会」は、COVID-19の収束予測が難しい状況を重く受け止め、感染リスク対策を徹底する方針に舵を切りました。よって、開催時期を8月に延期し、現地とオンラインの両方から参加可能な「ハイブリッド学術総会」の開催方式に変更しました。
開催会場は、新たに金沢市・石川県立音楽堂を選定。初日は専攻医と若手専門医を対象に「専攻医の知セミナー」「3Dビデオ教育セミナー」、2~3日目は専門医・指導医を対象に「プレナリーセッション」「海外特別講演」「文化講演」等のプログラムを実施しました。4日目は専門医・一般診療に携わる先生を対象に、臨床の最新知見を含めた内容としました。座長・演者の皆さまは9割がリモート、1割が現地までお越しになり、全てライブ配信でリアル・オンラインの両方から視聴・受講いただきました。
初日の「プレナリーセッション」は、最大で2,800名の同時視聴を記録することができ、オンライン環境ならではの反響を目にすることができました。
3つの「感染症拡⼤防⽌ガイドライン」
現地参加を可能にするハイブリッド開催ということで、COVID-19の感染防止対策は最大限配慮する必要がありました。よって、JCSが加盟する一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA)が策定した「新型コロナウイルス感染症禍におけるMICE開催のためのガイドライン」に沿って、入念に開催計画を練りました。さらに、「石川県立音楽堂の施設ガイドライン」「金沢大学の感染防止ガイドライン」それぞれに策定されている各種項目にも対応し、参加者の皆さまの安全・安心に向けた資機材調達、運営マニュアル作成・オペレーション研修等を徹底させて頂きました。
次世代の「MICEのカタチ」は、
より参加者ファーストな世界へ
昨今、多様化する社会の中、With・Afterコロナの問題だけでなく、次世代の通信インフラ環境(5G:第5世代移動体通信)への対応が求められる世界も間近に迫っています。学会員の皆さまにおいても、「移動を伴わない」「会場にいるかのような体験」「究極の利便性」といったオンラインならではの恩恵により、MICEに求めるニーズが大きく変化していることを実感しているのではないでしょうか。しかし、会期中に聞こえてきた声で印象深かったのは「直接的な人との対話、人との交流」という、対面によるコミュニケーションを期待する参加者の願いでした。
私たちは、クライアントの思いをカタチにするために、今回の「ハイブリット開催」をはじめ「完全オンライン開催」や従来型の「現地開催」など、多様なニーズに適したMICEをクライアントと共に創り続けて参ります。何かお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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