2024.11.06
若手社員が立ち上げた「食品ロス削減プロジェクト」商品化までの軌跡
余ったお弁当をこども食堂へ届けたい!プロジェクト「えがおのはし」誕生
会議・イベントでは、ランチのお弁当が余ってしまい、未開封のまま廃棄されてしまうことが多くあります。「えがおのはし」は余ったお弁当を、その日のうちに「こども食堂」へお届けするフードウェイスト(食品ロス)削減の取り組みです。JCSが提供するこのサービスは、若手社員のアイデアから生まれました。
「えがおのはし」ネーミング由来
美味しい健康的な食事は、誰をも笑顔にします。
余って捨てられるはずだったお弁当を大切に届けることで、イベント主催者と参加者の笑顔が、こども食堂の利用者の笑顔へとはし渡しされていく。
色んな笑顔が、はし(箸・橋)でつながっていく。
このような想いを込め「えがおのはし」という名称に決定しました。
本稿では「イベントで余ったお弁当を、その日食事を必要としている人に届けたい」という想いを抱いた若手社員2名と、その想い発案に共感した中堅社員2名による部署横断プロジェクトの、発足から商品化までをそれぞれの立場からご紹介します。
プロジェクトメンバー
廃棄されるお弁当と子ども食堂の現状。双方のニーズ をつなぐひらめき
若⼿社員 Y.S. 入社直後の2021年4月、イベントの現場研修で大量のお弁当が廃棄されている現実を目の当たりにし、私とOさん(若手社員K.O.)は大きな衝撃を受けました。そんな折こども食堂の運営に携わっている友人から、運営継続が難しい現状を聞いたことがきっかけで、双方のニーズをつなげた「イベントで余ったお弁当をこども食堂に届ける」というプロジェクトのコンセプトが決定しました。
若⼿社員 Y.S. 入社直後の2021年4月、イベントの現場研修で大量のお弁当が廃棄されている現実を目の当たりにし、私とOさん(若手社員K.O.)は大きな衝撃を受けました。そんな折こども食堂の運営に携わっている友人から、運営継続が難しい現状を聞いたことがきっかけで、双方のニーズをつなげた「イベントで余ったお弁当をこども食堂に届ける」というプロジェクトのコンセプトが決定しました。
若手社員のチャレンジを応援したい!発案に共感した中堅社員の奮起
中堅社員 H.Y. 二人が「えがおのはし」のアイデアを温めていたのと同時期、社内ではテクノロジーや社会課題などのビジネスアイデアを募集して、年に一度全社員が集まる社員総会でプレゼンや実証実験を行う、「Future Lab」企画が進行していました。全社からの応募数は10件を超え、その中の一つに「えがおのはし」がありました。
二人のプレゼンを聞き強く共感した私は、プロジェクトメンバーとして「えがおのはし」立ち上げに加わりました。発案者である二人の構想をもとに、ビジネスとして実行する上での優先課題を整理し、スケジュールに落とし込んでいく、あるいは社外のパートナー企業が合意しやすい形に変換するなど、サポートの役割を担いました。
中堅社員 H.Y. 二人が「えがおのはし」のアイデアを温めていたのと同時期、社内ではテクノロジーや社会課題などのビジネスアイデアを募集して、年に一度全社員が集まる社員総会でプレゼンや実証実験を行う、「Future Lab」企画が進行していました。全社からの応募数は10件を超え、その中の一つに「えがおのはし」がありました。
二人のプレゼンを聞き強く共感した私は、プロジェクトメンバーとして「えがおのはし」立ち上げに加わりました。発案者である二人の構想をもとに、ビジネスとして実行する上での優先課題を整理し、スケジュールに落とし込んでいく、あるいは社外のパートナー企業が合意しやすい形に変換するなど、サポートの役割を担いました。
中堅社員 Y.E. 私が所属する、MICE施設運営などを行う事業部がプロジェクトを担当することになり、新規メンバーながらリーダーとして加わりました。私はイベント・コンベンション事業の経験が長く、食品ロスへの課題感は常々持っていたため、二人のプレゼンを聞いた時から企画趣旨に深く賛同していました。プロジェクトではメンバーと一緒に全体を推進しつつ、ステークホルダーの賛同を得て協力いただく際の折衝や、若手二人が実現に専念できるように社内調整や予算の確保なども担いました。
中堅社員 Y.E. 私が所属する、MICE施設運営などを行う事業部がプロジェクトを担当することになり、新規メンバーながらリーダーとして加わりました。私はイベント・コンベンション事業の経験が長く、食品ロスへの課題感は常々持っていたため、二人のプレゼンを聞いた時から企画趣旨に深く賛同していました。プロジェクトではメンバーと一緒に全体を推進しつつ、ステークホルダーの賛同を得て協力いただく際の折衝や、若手二人が実現に専念できるように社内調整や予算の確保なども担いました。
衛生管理とコンセプト維持の課題
若⼿社員 K.O. プロジェクトの最大の課題は「衛生管理」でした。お弁当は消費期限が短いため、安全性に配慮しなければなりません。保健所や衛生研究所などの専門家にヒアリングし、お弁当会社との調整、食品の安全管理のための保管・輸送プロセスの構築、食品衛生検査など、プロジェクトメンバーで実現の方法を模索しました。
また、「この事業は何のために行うのか?」という根底にある考え方、本プロジェクトのコンセプトを、社内外に理解してもらうのにも大きなパワーが必要でした。理解を深めてもらうために、実現したいことと懸念事項を関係各所に率直に伝え、意見を聞きに行きました。少しでも疑問点や認識の齟齬があれば擦り合わせ、メンバーでも話し合いを重ね続けました。
若⼿社員 K.O. プロジェクトの最大の課題は「衛生管理」でした。お弁当は消費期限が短いため、安全性に配慮しなければなりません。保健所や衛生研究所などの専門家にヒアリングし、お弁当会社との調整、食品の安全管理のための保管・輸送プロセスの構築、食品衛生検査など、プロジェクトメンバーで実現の方法を模索しました。
また、「この事業は何のために行うのか?」という根底にある考え方、本プロジェクトのコンセプトを、社内外に理解してもらうのにも大きなパワーが必要でした。理解を深めてもらうために、実現したいことと懸念事項を関係各所に率直に伝え、意見を聞きに行きました。少しでも疑問点や認識の齟齬があれば擦り合わせ、メンバーでも話し合いを重ね続けました。
中堅社員 H.Y. 固定概念に囚われてビジネスに寄ったアイデアが出てしまい、「こども食堂に提供する」という方針に迷いが生じることもありました。食品ロスを削減する方法には「堆肥化」などの手段もありますが、発案者二人の意見を聞いて何度も原点に立ち返り、食事を必要としている方に届けることを優先しました。二人の強い意志がなければ、こども食堂への提供は叶わなかったかもしれません。
中堅社員 Y.E. 実現にあたって多くの方々にご協力いただきましたが、それは「食品ロスを削減すること」以上の価値に繋げようとする、発案者二人の姿勢があったからだと思います。
中堅社員 H.Y. 固定概念に囚われてビジネスに寄ったアイデアが出てしまい、「こども食堂に提供する」という方針に迷いが生じることもありました。食品ロスを削減する方法には「堆肥化」などの手段もありますが、発案者二人の意見を聞いて何度も原点に立ち返り、食事を必要としている方に届けることを優先しました。二人の強い意志がなければ、こども食堂への提供は叶わなかったかもしれません。
中堅社員 Y.E. 実現にあたって多くの方々にご協力いただきましたが、それは「食品ロスを削減すること」以上の価値に繋げようとする、発案者二人の姿勢があったからだと思います。
社員一人ひとりの強みを融合し、新たな価値を創出する
中堅社員 H.Y. 商品化までたどり着けた時、JCSが「新しいコミュニケーションを創造し続けている会社」であることを実感しました。スタートアップ向けのビジネス書をたくさん読むなど、常に勉強しながらの取り組みでしたが、一人ひとり得意なことや役割が異なり、それぞれの強みを活かすことで、一人では実現しえなかった可能性が開けていく。そんな瞬間を何度も目の当たりにしました。
中堅社員 H.Y. 商品化までたどり着けた時、JCSが「新しいコミュニケーションを創造し続けている会社」であることを実感しました。スタートアップ向けのビジネス書をたくさん読むなど、常に勉強しながらの取り組みでしたが、一人ひとり得意なことや役割が異なり、それぞれの強みを活かすことで、一人では実現しえなかった可能性が開けていく。そんな瞬間を何度も目の当たりにしました。
若⼿社員 K.O. 年齢や社歴、経験の有無に関係なく意見を出し合い、メンバー全員でゴールを共有できたからこそ、商品化までたどり着けたのだと思います。一人でプロジェクトを進めていたら、どこかで挫折していたと思います。 また、社長の後押しや所属部署の方々の応援など、私たちのチャレンジを後押ししてくれる文化があったことも、プロジェクトが商品化できた要因だと思います。
若⼿社員 Y.S. このサービスがさらに拡大し、連携するこども食堂が増え、長く運営できるようになれば、こどもたちは食事の調達にあてていた時間を、勉強や夢を見つける時間に充てられ、保護者の方はこどもたちと向き合う時間や仕事をする時間を作り出すことができます。そんな未来が訪れたら本望です。
またこのプロジェクトが、JCSだけでなくMICE業界全体においても、実験的な取り組みを促進するきっかけになれば嬉しいです。
若⼿社員 K.O. 年齢や社歴、経験の有無に関係なく意見を出し合い、メンバー全員でゴールを共有できたからこそ、商品化までたどり着けたのだと思います。一人でプロジェクトを進めていたら、どこかで挫折していたと思います。 また、社長の後押しや所属部署の方々の応援など、私たちのチャレンジを後押ししてくれる文化があったことも、プロジェクトが商品化できた要因だと思います。
若⼿社員 Y.S. このサービスがさらに拡大し、連携するこども食堂が増え、長く運営できるようになれば、こどもたちは食事の調達にあてていた時間を、勉強や夢を見つける時間に充てられ、保護者の方はこどもたちと向き合う時間や仕事をする時間を作り出すことができます。そんな未来が訪れたら本望です。
またこのプロジェクトが、JCSだけでなくMICE業界全体においても、実験的な取り組みを促進するきっかけになれば嬉しいです。
私たちは、「えがおのはし」がすべての MICE 会場で選ばれるようになることを目標に、これからも進み続けます。
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えがおのはし
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